2004年12月16日

探偵小説の成り立ち

サー・アーサー・コナン・ドイルが創作した、シャーロック・ホームズの話を、歴史上初の探偵小説と思っている人々がいるが、実は、エドガー・アラン・ポーの『モルグ街の殺人』が最初の探偵小説である。これは1841年に出版され、1887年に出版されたシャーロック・ホームズ初の物語『緋色の研究』よりもずっと早かった。

ポーの創作した探偵の名はオーギュスト・デュパン。物語の舞台はフランスである。これは、当時フランスが私立探偵のいる唯一の国だったためである。

標準的な長さの(短編でない)探偵小説が出版されたのは、1856年になってからで、ウォーターズの『ある刑事の思い出』というものであった。これは、ウォーターズという実在の警察官の実話のように書かれているが、実は全くのフィクションであり、ウィリアム・ラッセルという作家が書いたものであった。

物語そのものは探偵小説ではないが、小説に登場した最初の架空の探偵は、チャールズ・ディケンズの小説『荒涼館』のバケット警部である。

すでに他のジャンルで有名だった作家による最初の探偵小説は、ウィルキー・コリンズの『月長石』で、この小説の探偵はカフ警部補といい、当時実在した有名な探偵フォリー警視がモデルとなっている。またウィルキー・コリンズは、小説『名無し』で、本の中では重要な人物ではないものの、最初の女性探偵を創作した。
posted by schazzie at 18:34| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(1) | 学問 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初めまして。TBもしました。
ホームズ好きの私もポーには敬意を抱いています。
Posted by Yuseum at 2004年12月23日 01:05
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