2005年03月29日

南部とユダヤ

南部にしろ、あるいはユダヤ人であることにしろ、アメリカという風土のさ中で文学的な発想を結実させるためには、それがむしろ有利な要因として働いていることは確実だと思えるのである。(中略)南部人であることとユダヤ人であることとの共通項は、敗北と屈辱をくぐりぬけてきた前者と、さまざまな挫折を経験し差別のもとで身動きならぬ後者とが共有している「悲劇的な文化の根」なのである。そして大切なことは、この「悲劇的」な根があったればこそ、彼らがアメリカの「真の代弁者」として成長することができたというその運命の皮肉である。

―酒本雅之(「マラマッド短編集」まえがき)
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