2004年09月26日

ラフカディオ・ハーンの命日

アテネから西の方に約400`、レフカダはイオニア海に浮かぶ小さな島である。「怪談」や「知られる日本の面影」を著したラフカディオ・ハーン(小泉八雲)は、1850年に、この島で生まれた。

出生地はリュカディアと呼ばれていた。それは「放浪」を意味すると言われている(『小泉八雲事典』恒文社)。母の国ギリシャから、父の出身地アイルランド、さらに英、米、仏領インド諸島などを経て、1890年には日本へ。ハーンの人生の旅も長かった。

松江、熊本で教えた後に東大の英文学の講師となる。「小泉先生は英文学の泰斗でもあり、また文豪として世界に響いたえらい方であるのに、自分のやうな駆け出しの書生上がりのものが、その後釜に据わったところで、到底立派な講義ができるわけのものでもない」。ハーンの後任の講師となった夏目漱石が、妻にもらしたという。

ハーンは100年前の9月26日、狭心症で他界した。新宿区立大窪小学校の前に「終焉の地」の碑がある。

新宿とレフカダは友好都市になっており、ギリシャ政府から贈られたハーンの胸像がある。像は西の方を向いていた。妻節子が「思ひ出の記」であげていた、ハーンの好きだったものを思い浮かべた。夕焼け、夏、海、遊泳、寂しい墓地などの最初に「西」とあった。

象の近くに茂るオリーブの葉先にシジミチョウが舞っている。セミやアリやチョウもまた「パパの一番のお友達」だったという。

─(朝日新聞・天声人語 9/25)


●参考資料

『小泉八雲事典』/平川 祐弘
価格: ¥15,750 (税込)
単行本: 812 p ; サイズ(cm): 21 x 15
出版社: 恒文社 ; ISBN: 4770410247 ; (2000/12)

内容(「BOOK」データベースより)
『怪談』に代表される再話文学はじめ、すぐれた日本文化論やクレオールについての先駆的な民俗研究など、独自の手法でさまざまな作品を生み出した小泉八雲。その多面的な活動を、わが国の八雲研究をリードする執筆陣52名が、人物・土地・作品・事項等543項目をそれぞれの視点から解説する待望の文学読みもの事典。

内容(「MARC」データベースより)
ハーンが今もなお日本人に愛読されるのはなぜか。八雲の多面的な活動を最新の研究成果にもとづき人物・土地・作品・事項に関して526項目により解説。405点の写真・図版を収録。読物としても楽しめる。
posted by schazzie at 22:40| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。